Ledger Blueは24の単語(リカバリーフレーズ)が同じであれば、2台、3台のLedger Blue/Nano Sで同じウォレットにアクセスが可能となります。Ledger Nano S は1台に20種類の仮想通貨を保管することができますが、実際に送受金したり、ウォレットの資産にアクセスするには、それぞれのアプリを本体にインストールをしていないといけません。
Ledger Blueには1台に8~10種類の仮想通貨しか保管できません。そのため、それ以上の仮想通貨を入れたい場合は、その都度、アプリをLedger Managerで本体からアンインストール、インストールをしないといけないのです。
Ledger Blueのペアリングをすれば、2台のLedger Blue/Nano Sにそれぞれの仮想通貨アプリを本体にインストールしておき、本体のUSB接続を切り替えるだけで気軽に複数の仮想通貨のアプリにアクセスすることができます。
Ledger Blueのペアリングはとっても簡単です。まず、1台のLedger Blue/Nano Sは普通にセットアップ(初期設定)を行います。1台目はLedger Nano SでもLedger Blueでも構いません。それからペアリングしたい2台目のLedger Blueでは最初の設定の時点で、「Restore configuration?」を選びます。
「Restore configuration?」を選ぶと、PINコードの設定をした後、秘密キー(リカバリーフレーズ)の入力に進みます。PINコードは新たに設定しても、同じものでも構いません。セキュリティーを考えると別にした方がいいかもしれませんが、好みです。PINコードの確認が終わると、リカバリーフレーズの入力に進みます。
いくつの単語のリカバリーフレーズか?という選択肢が出てきますので、「24 words」を選びます。24の単語を順番通りに入力していくと、1台目のLedgerと同じ秘密キーで管理できるウォレットがもう1台できます。例えば、1台目のLedgerでビットコインを3BTC保管していたとして、2台目で同期したLedger Blueからビットコインウォレットを開くと、1台目と同じ残高が確認できます。
なので、2台目のLedger Blueは1台目と違う仮想通貨アプリを入れても、同じアプリを入れても、一つの秘密キーで両方を管理することができます。
Ledger Blueのペアリングのメリットは複数の仮想通貨を2台で管理するため、14~20の種類の仮想通貨を管理することが可能となります。そのため、アプリのアンインストール、インストールの作業をその都度繰り返す必要がないというのが大きなメリットです。また万が一、1台なくしても、すぐにもう1台のLedger Nano Sで仮想通貨資産にアクセスできることがメリットです。
2台Ledger Blue/Nano Sを購入して、同期をせずに2つの秘密キー(リカバリーフレーズ)で14~20の種類の仮想通貨を管理するのもいいのですが、秘密キーを複数に分けたくない場合はこのペアリング(同期)という作業をした方がいいです。
Ledger BlueとLedger Nano Sも同じようにペアリング(同期)が可能です。1台目にLedger Blueを購入後、複数の仮想通貨を入れたいということで、Ledger Nano Sを購入するという人もいます。またLedger Nano S/BlueはTREZORやkeepkeyともペアリングが可能です。しかし他社のハードウェアウォレットとのペアリングでは対応通貨が違うため、対応通貨の多いLedgerの仮想通貨の種類をカバーできるウォレットは現在ありません。
特にXRP(リップル)に対応しているハードウェアウォレットは現在Ledgerのみです。それからイーサリアムはMyetherwallet(MEW)を使ってペアリングが可能ですが、TREZORでペアリングしてもイーサリアム、イーサリアムクラシックは反映されません。理由はTREZORはイーサリアムのプラットフォームがなく、保管にはMyetherwalletを使っているためです。
MyEterWalletでは残高が反映されますので、TREZORとペアリングした際は、TREZORをMEWに繋いで、アドレスはLedgerを選ぶという作業が必要です。
LedgerとTREZORでペアリングできる通貨はビットコインクローンといわれる、ライトコインやジーキャッシュ、ダッシュなどです。なにはともあれ、秘密キーさえあれば他社のハードウェアウォレットをはじめ、どうにかなりますが、ペアリングをする前にその点をご理解いただければと思います。
取引所は取引所で買ってもらった仮想通貨はそのまま置いておいて欲しいので、安全性をアピールしますが、取引所は銀行ではありません。銀行や証券会社の口座とは全く違う存在です。仮想通貨は実体のない資産です。盗まれた場合もすべて自己責任。セルフゴックスもすべて自己責任です。
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